- 2018.03.16
三陸の海沿いの家のカギ
宮城県の東部に位置する三陸地区は、北は気仙沼、南は福島県境の山元町の海沿いの地区です。そんな三陸地区には新しい家が続々と建ち、セキュリティの高いカギが取り付けられました。シリンダー錠は精密なので、チリやホコリ、砂を嫌います。また塩害の心配もあります。とくに家のセキュリティを担うカギは被害を受けやすいです。
海沿いに住むと・・・
海沿いは、塩を含んだ潮風や海水の土壌への侵入などで塩害を受けやすい地域です。建物に塩分が付着すると金属類は錆び、屋根や外壁の劣化も進みます。
建物だけではなく、車や自転車、エアコンの室外機といったものも例外ではありません。サビを放っておくと丈夫な金属でも穴が開いてしまいます。
海沿いの家のカギ、どんなことが起きる?
このようにさまざまな物を劣化させる塩害。カギのシリンダーや錠前にも影響を及ぼします。多くのシリンダーや錠前はサビに強いステンレスやアルミが使用されていますが、それでも細かい溝にまで入り込み内部が腐食し、使えなくなることさえあります。
塩害の対策方法
海岸地区では塩害もありますので、錠の中をきれいにメンテナンスする必要があります。絶対やってはいけないのは、カギの回りが悪いからといって、クレ556のような潤滑油を注入することです。潤滑油を注入することで滑りがよくなり、ホコリもなくなったように思えますが、残っている潤滑油にチリ、ホコリ、砂が付き、故障の原因になります。
シリンダー内部の汚れは機械などを洗浄する速乾性のパーツクリーナーで、カギの滑りをよくするためにはパウダースプレー(ドライファストルブ、デイトナ鍵穴潤滑パウダースプレーなど)を注入するのがよいです。
海沿いの家のカギ、交換時期は?
お住まいの環境条件にもよりますが、通常カギの交換時期は約10年が目安です。それ以上使用すると、内部の精密な部品が劣化し、故障する恐れがあります。これでは防犯というカギの大事な役目が果たせません。
海沿いの家ではもっと早い周期での交換が必要です。カギが入りにくい、回しにくいと感じたら早めに取り換えることをおすすめします。